ユニット畳を通販で選ぶなら｜種類・サイズ・素材の選び方を解説

ユニット畳の一般的なサイズとは？

市販されているユニット畳は、82cm×82cmの正方形サイズが一般的です。

これは、ユニット畳が京間や江戸間などの畳のサイズ規格にかかわらず、多くの部屋で使いやすいように設計されているためです。

ユニット畳は半畳サイズが基本ですので、複数枚を組み合わせるだけで、手軽にお好みの広さの畳スペースを作れます。

通販サイトでは、この基本サイズを中心に、多様なバリエーションが展開されています。

部屋の広さに合わせた必要枚数の目安

まずは、ユニット畳を敷きたいお部屋の広さに合わせて、必要な枚数を計算してみましょう。

たとえば、6畳のお部屋にユニット畳を敷き詰める場合、江戸間（約261cm×352cm）であれば、82cm角のユニット畳が約12枚必要です。

ただし、お部屋の形状によって必要な枚数は変わるため、部屋の広さは必ず自身で確認してください。

部屋の広さ	必要枚数の目安（82cm×82cmの場合）
3畳	約6枚
4.5畳	約9枚
6畳	約12枚
8畳	約16枚

正方形と長方形タイプの使い分け

ユニット畳には、一般的な正方形のほかに、長方形タイプもあります。

正方形タイプは、のちほど紹介する「市松敷き」などデザイン性の高い敷き方ができ、モダンな空間を演出しやすいのが特徴です。

一方で長方形タイプは、伝統的な和室のように、すっきりとした見た目に仕上げることが可能です。

作りたいお部屋のイメージに合わせて使い分ければ、理想の和空間が作れるでしょう。

購入前に確認すべき注意点

通販でユニット畳を購入する前には、設置場所の採寸が必須です。

とくに、お部屋の隅に柱や出っ張りがある場合は、その部分をうまく避けられるかを確認しましょう。

また、製品によって畳の厚みも異なります。

ユニット畳がドアの開閉を邪魔しないか、つまずきやすい段差にならないかなど、厚みもしっかりチェックしましょう。

印象が変わる縁（へり）の有無とデザイン

ユニット畳には、畳のフチを布で補強した「縁あり」タイプと「縁なし」タイプがあります。

縁ありタイプは伝統的な和室の雰囲気を持ちながら、縁のデザインによって個性を演出できます。

一方、縁なしタイプを使用すれば、モダンでスタイリッシュな印象を強調できるでしょう。

部屋のテイストや好みに合わせて、縁の有無やデザインを選びましょう。

インテリアに合うカラーバリエーション

ユニット畳には、従来の畳の色である緑色以外にも、豊富なカラーバリエーションがあります。

アイボリーやグレー、ブラックなどのシックな色から、ピンクやブルーなどのポップな色までそろっているので、色の組み合わせを楽しむことも可能です。

カラフルな空間を演出したり、フローリングや家具の色と合わせて統一感を出したりと、インテリアの可能性を広げられるでしょう。

機能面での比較要素

ユニット畳は、デザイン性だけでなく機能性で選ぶことも大切です。

とくに小さなお子さんやペットがいるご家庭では、撥水性や防汚性に優れた製品がおすすめです。

また、マンションなどの集合住宅の場合は、階下への音を軽減する防音機能を備えたタイプがいいでしょう。

防ダニ・防カビ機能を持つユニット畳もあるので、ライフスタイルに合わせて必要な機能を持つユニット畳を選びましょう。

おしゃれなユニット畳の敷き方

縁なしの正方形ユニット畳は、敷き方を工夫するだけで簡単におしゃれな空間を演出できます。

その代表例が「市松敷き」です。

畳の目の向きを互い違いに置くことで光の反射が変わり、まるで2色使いかのようなモダンな模様を浮かび上がらせることが可能です。

この敷き方は、同色で統一感を出しつつも、デザイン性の高い空間を手軽に作れるので、試してみてはいかがでしょうか。

香りや質感を楽しむ「い草」素材

畳の素材として最もポピュラーなのが、い草です。

い草には空気中の水分を吸収・放出する調湿機能や、空気清浄効果があるとされています。

特有の心地いい香りや、思わず寝転がりたくなるような質感も人気の理由の一つです。

ただし、い草は天然素材のため、日焼けによる変色や、摩擦によるささくれが起きやすい点には注意が必要です。

耐久性が高く長持ちする「和紙」素材

「和紙」をこより状にして畳に織り込んだ素材も存在します。

こちらはい草に比べて耐久性が高く、傷や摩耗に強いのが大きな特徴です。

撥水加工が施されていることが多く、飲み物をこぼしても染み込みにくいため、手入れが比較的簡単です。

い草のような香りはありませんが、日焼けに強いので、美しい色合いが長く保たれるでしょう。

高機能で手入れが簡単な「樹脂」素材

ポリプロピレンなどの樹脂を主原料とした素材も、機能性の高さから注目されています。

樹脂素材は水や汚れに強く、カビ・ダニの発生も抑えるため、衛生的にも安心です。

い草のような手触りを再現しつつ、手入れの手間を大幅に軽減できる点が、樹脂素材の魅力です。

各素材のメリット・デメリット比較表

各素材のメリット・デメリットは、次の通りです。

素材	メリット	デメリット
い草	香りによるリラックス効果 調湿性、空気清浄効果	日焼けで変色しやすい 耐久性が低く、ささくれやすい
和紙	耐久性が高い 撥水性があり、手入れが簡単 変色しにくい	い草のような香りはない 比較的高価
樹脂	防水、防汚性に優れている カビ、ダニが発生しにくい カラーが豊富で耐久性も高い	い草特有の香りはない 製品によって質感が異なる

ライフスタイルに合う素材の選び方

素材を選ぶ際は、誰がどの部屋で使うのかを具体的にイメージすることが大切です。

たとえば、子供部屋やペットのいるリビングには、耐久性が高く手入れも簡単な樹脂製や和紙製のユニット畳が適しています。

一方、寝室や書斎など、落ち着いた空間でリラックスしたい場合は、い草が適しているでしょう。

ライフスタイルに合わせて、最適な素材を選んでみましょう。