フローリングに合う置き畳マット｜布団と併せて使用するメリットまで解説

フローリングの傷防止や防音対策に

フローリングの上で椅子を引いたときや、物を落とした際の傷やへこみは、悩みの種となりがちです。

そこに置き畳を敷くと、床が保護されるので、美しい状態を長く保てます。

また、畳が持つ防音性は、お子様が走り回る音やおもちゃを落としたときの衝撃音など、階下に響きやすい生活音を和らげるのに役立ちます。

集合住宅にお住まいの方や、在宅ワークで静かな環境を求める方には適していると言えるでしょう。

お子様やペットの安全のために

適度なクッション性を持つ置き畳は、お子様の遊び場に最適です。

万が一転倒した際も、硬いフローリングに比べて置き畳は衝撃を吸収するので、けがのリスクを減らしてくれます。

また、滑りやすいフローリングは、犬や猫の足腰に負担をかけがちです。

置き畳を敷けば、ペットの爪が適度にかかり、しっかりと踏ん張れるようになるため、関節トラブルの予防にもつながるでしょう。

フローリングの底冷えを解消する断熱効果

畳の内部には空気が多く含まれており、これが断熱層の役割を果たします。

そのため、冬場はフローリングからの冷気を遮断し、足元の冷えを和らげてくれます。

置き畳は暖房の熱も逃しにくくするため、省エネ効果も見込めます。

一方で夏場は、表面の細かな凹凸が涼しげな肌触りを演出します。

置き畳は、一年を通して快適な室内環境を維持するのに役立つと言えるでしょう。

空間を演出できる

置き畳は、部屋の一角に敷くだけで、簡単に和のスペースを作り出せます。

リビングに敷けば家族の団らんの場に、書斎に敷けば落ち着いたワークスペースができるでしょう。

最近では、伝統的な緑色だけでなく、豊富なカラーバリエーションの畳も登場しています。

とくに置き畳は、複数の色を組み合わせたり、畳の目の向きを変えて市松模様にしたりと、自由な発想でレイアウトを楽しめるのでおすすめです。

い草・和紙・樹脂などの素材の特徴

置き畳の使い心地や耐久性は、表面の素材によって大きく変わります。

それぞれの特徴を理解し、用途に合うものを選びましょう。

い草

畳ならではの香りや肌触りが魅力です。

調湿性に優れ、室内の空気を浄化する効果も期待できます。

ただし、天然素材のため、ささくれや日焼けが起きやすく、耐久性はほかの素材に比べてやや劣る傾向にあります。

和紙

い草に似た風合いを持ちながら、耐久性が高いのが特徴です。

撥水加工が施されていることが多く、汚れに強いため手入れが簡単です。

カラーバリエーションも豊富ですので、デザイン性を求める方におすすめできます。

樹脂（ポリプロピレンなど）

耐久性や耐水性が優れており、色柄が豊富な種類の製品もございます。

水拭きができるため、お子様の食べこぼしやペットの粗相があっても安心です。

カビやダニが発生しにくいので、衛生的に使えます。

撥水・防汚機能で選ぶ

日常的な手入れのしやすさも、置き畳選びの重要な基準です。

とくに小さなお子様がいるご家庭では、飲み物や食べ物をこぼすことは日常茶飯事かもしれません。

表面に撥水加工や防汚加工が施された製品であれば、液体をこぼしても染み込みにくいので、さっと拭き取るだけで掃除が完了します。

部屋に合わせたサイズの選び方

置き畳は、一般的な正方形の半畳サイズ（82cm×82cm）が主流ですが、長方形タイプやオーダーメイドが可能な製品もあります。

置き畳を敷きたいスペースの寸法を正確に測り、隙間なく敷き詰められるサイズを選びましょう。

ダニやカビの発生を抑える衛生的な畳

畳で気になるのが、ダニやカビの発生です。

い草畳の場合、湿気が多い環境ではカビが生えやすく、ダニのエサとなるフケや食べかすが畳の目に溜まりやすい傾向があります。

衛生面を優先するなら、カビやダニの発生リスクが低い樹脂製の畳がおすすめです。

これらの素材は、い草に比べて湿気を吸収しにくく、栄養源にもなりにくいため、アレル物質対策としても有効です。

フローリングへの直置きはNG？布団のカビ対策

フローリングに直接布団を敷くと、就寝中の汗などが原因で床との間に湿気がこもりやすくなります。

これは、布団の裏側やフローリングにカビが発生する原因となります。

一度カビが生えると、除去するのは簡単ではありません。

置き畳を敷くと、布団と床の間に空気の層ができますので、畳が持つ機能が、カビの発生を効果的に防いでくれます。

衛生的な睡眠環境を守りたいのであれば、置き畳の使用を考えてみましょう。

畳のクッション性が寝心地をワンランクアップさせる

硬いフローリングの上に布団を敷くと、眠っているときに体が痛くなることも少なくありません。

置き畳の適度な弾力性は、体圧を分散させるので、背中や腰への負担を和らげるなど、マットレスのような効果が期待できます。

これにより、布団での寝心地が格段に向上するでしょう。

布団を畳んだあともくつろぎのスペースに

置き畳は、布団を押し入れに収納したあとも、くつろげる空間として利用できます。

洗濯物を畳んだり、アイロンがけをする家事スペースとしても重宝するでしょう。

寝室としての機能だけでなく、多目的な空間として部屋を有効活用できるのも、置き畳ならではのメリットです。